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脂性肌のための正しいスキンケアとは?

更新日:2016.12.09
公開日:2014.07.01
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この記事の監修者
大井町皮フ科形成外科 院長 千代倉友博

ベタつきやテカリが目立つ脂性肌の男性は、洗顔で皮脂を落とすことだけに目がいきがちです。しかし皮脂の落とし過ぎや肌の乾燥は、皮脂の分泌をさらに過剰にする原因になります。そこで今回は、脂性肌のための正しいスキンケアのステップをご紹介します。

脂性肌

脂性肌の特徴

「脂性肌」とは、皮脂の分泌が過剰なためTゾーンを中心にベタつきやテカリが目立つ肌のこと。皮脂分泌は男性ホルモンに影響されるので、男性は脂性肌になりやすい傾向があります。

また脂性肌の人は、毛穴も目立ちがちです。毛穴の奥には皮脂を分泌する「皮脂腺」がありますが、皮脂の分泌が多い人は皮脂腺も大きく発達しているので、おのずとその出口となる毛穴も大きくなるからです。

さらに皮脂が多いことで毛穴が詰まりやすくなり、吹き出物ができやすい傾向もあります。

スキンケアの基本の流れ

スキンケアでは汚れや余分な皮脂を洗い流す「洗顔」、化粧水や美容液で肌を整えて水分を補う「保水」、与えた水分を乳液やクリームなどでしっかり蓋をして閉じ込める「保護」という3つのステップが基本となります。

しかし男性の場合は美容にあまり関心がないため、これらのステップを疎かにしがちです。とかく脂性肌の男性はベタつきやテカリが気になる余り、洗顔で皮脂を落とすことだけに注意を向けている人が多いのではないでしょうか。

ですが、皮脂の落とし過ぎには要注意。これこそが脂性肌を招く最大の原因とも言えるのです。

洗顔はやさしく丁寧に

そもそも、皮脂は一体何のために分泌されているのでしょうか?

それは、肌を守るため。皮脂と汗が混じり合ってできる「皮脂膜」は皮膚の表面をコーティングし、肌に潤いや滑らかさを与えて外界の刺激から保護する役割を果たしています。

また皮脂はpH4~6の弱酸性なので、肌の表面を弱酸性に保つことで雑菌などの繁殖を抑制してくれています。

このように皮脂は私たちの肌を健康的に保つために、なくてはならない存在です。そのため洗顔で皮脂を落としすぎてしまうと、身体は肌を守るために、さらに皮脂の分泌を過剰にしてしまうのです。

ですから洗顔をする時は汚れや余分な皮脂は落としつつ、肌を守るために必要な皮脂は残しておかなくてはなりません。なんだか難しく感じるかもしれませんが、要はやさしく丁寧に洗うこと。

刺激の強い洗顔料は避け、マイルドな洗顔料を使いましょう。また力を込めてゴシゴシ肌をこすったりせず、泡で汚れを包み込むようにやさしく洗うことも大切です。

洗顔後のステップもきちんと

脂性肌の男性は肌のベタつきを避けるために、洗顔後は何もつけないという人が多いのではないでしょうか?もしくは、さっぱり系やメントール配合の化粧水だけはつけているという方もいるかもしれません。

でも洗顔後の肌は、とても無防備で乾燥しやすい状態になっています。乾燥も皮脂の分泌を過剰にする原因になるため、そのまま放置せずにしっかりと水分を補える化粧水や美容液をつけ、さらに乳液やクリームで潤いを逃さないように蓋をしましょう。

洗顔・保水・保護という3つのステップをきちんと行うことが、脂性肌を改善する近道になります。

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