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ワキガとフェロモンの関係

更新日:2016.12.09
公開日:2014.06.24
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この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

動物や昆虫の間では、フェロモンは、臭いで縄張りを主張する、異性に交尾ができ るまで体が成熟したことを伝える、といった役割を果たしています。人間のワキガも、 本来はこういった役割を担っていたと考えられています。

ワキガの人はモテる!?

ワキガは、一般的にあまり好ましくない臭いとされていますが、中にはワキガの臭いが好き、という女性もいます。また、「ワキガの人はモテる」、「ワキガはフェロモンである」というような話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

古代中国の絶世の美女、楊貴妃が「非常に香しい体臭をしていた」というのは一説には「ワキガ」であったのではないか、とされています。現代の日本では嫌われる傾向にあるワキガも、古代中国では魅力的な匂いと捉えられていたのではないか、と考えられているのです。

実際のところ、ワキガは異性を惹きつけるフェロモンとして、機能しているのでしょうか?今回は、ワキガとフェロモンの関係について説明します。

ワキガとフェロモンの関係

人間を除く哺乳類では、全身に「アポクリン汗腺」という器官が存在し、そこから脂質やタンパク質を含む乳白色の分泌液が皮膚上に分泌されています。その分泌液の成分が、全身の皮膚常在菌に分解され、臭いを発することにより、縄張りや求愛のための「フェロモン」として機能しています。

人間は体温調節のため、例外的に全身に「エクリン汗腺」が発達しています。エクリン汗腺が発達したことにより、アポクリン汗腺は体の一部に追いやられ、今では脇や耳の中、乳首の周辺などに限定的に存在するのみになっています。

ワキガは、この脇に存在するアポクリン汗腺が原因で発生しています。つまり、先に説明した哺乳類と同様、ワキガは本来「フェロモン」として機能するための体臭であるということが言えるのです。

強すぎるワキガはただの異臭!

動物や昆虫の間では、フェロモンは、臭いで縄張りを主張する、異性に交尾ができるまで体が成熟したことを伝える、といった役割を果たしています。人間のワキガも、本来はこういった役割を担っていたと考えられています。

ただし、ワキガがフェロモンの役割をする必要がなくなった現代では、強すぎるワキガは逆に異性に嫌われてしまう原因になってしまいます。特に日本ではワキガの人の割合が他人種と比べて少ないというのもあり、好ましくない臭いとして認識されています。エチケットとして、きちんとデオドラントしましょう。

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