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食事で抜け毛は予防できる?

更新日:2016.12.09
公開日:2014.10.01
ドクター画像
この記事の監修者
ロイヤルビューティークリニック 院長 高橋栄里

これさえ食べれば抜け毛を減らせるという魔法の食材はありませんが、髪の健康を保つことができれば抜け毛予防にも効果が期待できます。ドクター監修のもと、毛髪の成分と髪に必要な栄養素についてご紹介します。

抜け毛を予防できる食材はある?

テレビやネットでは「この食材が抜け毛を改善してくれた」という情報が飛び交っていますが、残念ながらこれさえ食べれば抜け毛を防げる、という食べ物はありません。

「わかめや昆布などの海藻類は髪を太くする」という説がありますが、これにも医学的な根拠はありません。ただ、海藻には体と髪の健康に欠かせないミネラルや食物繊維が含まれているため、髪の発育のために摂取しておきたい食材のひとつです。間違っても、「海藻さえ食べていれば髪がフサフサになる」というわけではないことを認識しておきましょう。

また、栄養素は、より必要とされる部分へ優先的に送られます。髪の毛は生命維持とは関係ない部分ですので、体内で栄養が回される優先順位は比較的低いです。そのため、髪のため!と口にした栄養素でも、効果がそのまますべて髪に反映されるわけではありません。

食事で摂取したい髪の必須成分とは?

とはいえ、体が健康でなければ健やかな毛髪の発育は望めません。健康な体と毛髪を作るには、バランスのいい食事と、できるだけ髪の形成に必要な栄養素を不足させないことが大切となります。

毛髪の主成分は、18種類のアミノ酸で構成される「ケラチン」というタンパク質です。そして、このケラチンの合成には、ミネラルとビタミンが欠かせません。よって、これらの栄養素が豊富に含まれた食材を意識的に摂取することをおすすめします。

髪の必須栄養素を多く含む食材

(1)良質なタンパク質。

肉、魚、卵、豆腐、納豆、味噌 など

(2)ビタミン類、ミネラル類、食物繊維

・緑黄色野菜(トマト・ピーマン・ニンジン・ほうれん草・モロヘイヤ など)

・果物(オレンジ・いちご・キウイ・りんご など)

・海藻類(わかめ・昆布・ひじき・のり など)

・きのこ類(なめこ・しめじ・椎茸・舞茸 など)

(3)アミノ酸

・シスチン: 卵・レバー・大豆・牛乳 など

・グルタミン酸: 昆布・椎茸・魚介類 など

忙しい生活を送っていると、ついついどんぶり物やパスタ、菓子パンなどの、炭水化物や塩分、脂質が多い食事に偏りがちですが、そこを少し我慢して、上記のような食品をバランスよく摂りいれる工夫をしてみましょう。例えば、コンビニ食で済ます場合は、できるだけ品数の多いお弁当を選んだり、ごぼうサラダなどの惣菜や、漬物、キムチ、ヨーグルトなどを一品付け足して、食物繊維や乳酸菌を積極的に摂るなどの工夫をしてみましょう。要するに、どのような環境であっても、バランスをとるよう努力することが大切ということです。

よい食生活は、体と髪だけでなく、心にもいい影響を与えるはずです。ミネラルやビタミンの中には、食事だけでは1日に必要な量の摂取が難しいものもあります。食事だけで摂れない場合は、不足分をサプリメントで補うことをおすすめします。

※髪の形成に関わる栄養素については、『抜け毛を減らすための栄養素とは』でより詳しく解説しています。

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