美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

無添加の洗顔石鹸って、本当に肌にやさしいの?

更新日:2017.05.17
公開日:2014.09.26
ドクター画像
この記事の監修者
メンズスキンケア大学参画ドクター

「無添加」とは、特定の物質が入っていないことを表します。「特定の物質」が何かという規定はありませんが、本当の意味での「無添加石鹸」とは、石鹸素地100%の石鹸を指すのではないでしょうか。ドクター監修の記事で解説します。

そもそも、「無添加」ってなに?

「無添加」は、化粧品に限らず、食品などにも使われる言葉です。その意味は、特定の物質が入っていないことを表します。ポイントは、「特定の物質」が何かという規定は存在しないということです。

化粧品で言えば、石油などから作られる人工着色料や人工香料を使用していないことを「無添加」としていることが多いです。自然界から得られる天然の着色料や香料は「天然成分」と一括りにされ、これらが入っていても「無添加」と謳っている商品は少なからずあります。

本当の意味での「無添加洗顔石鹸」とは

本当の意味での「無添加洗顔石鹸」とは、石鹸素地100%の石鹸を指すのではないでしょうか(上記のように、そもそも「無添加」の定義があるわけではないので、考え方の一つとなってはしまいます)。

ここで、石鹸の作り方を説明しましょう。植物性油脂や動物性油脂の脂肪酸と、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を反応させ、脂肪酸ナトリウムを作るか、脂肪酸に苛性カリ(水酸化カリウム)を反応させ、脂肪酸カリウムを作ります。この脂肪酸ナトリウムや、脂肪酸カリウムが「石鹸素地」と呼ばれるもので、石鹸の主成分となります。

この石鹸素地だけでも石鹸を作ることができるのですが、大量生産をするためにグリセリンを加えたり、見た目や香りをよくするために香料や着色料を加えたり、効果を長持ちさせるために保存料を加えたりと、ほとんどの石鹸には様々な添加物が加えられています。

これらの添加物が天然成分で、アレルギーの原因とならない物質のため、「無添加」と謳っている石鹸もありますが、本当は添加物が一切入っていないものだけを「無添加石鹸」と呼ぶべきではないでしょうか。

石鹸素地100%の石鹸の見分け方

石鹸素地100%の石鹸の見分け方を説明しましょう。石鹸は成分表示が義務付けられていますから、買う前に箱の裏の成分表示を見て、「石鹸素地」もしくは「カリ石鹸素地」と「水」以外の表示がなければ、それは間違いなく石鹸素地100%です。

石鹸素地の表記は、「ラウリン酸カリウム」や「オレイン酸ナトリウム」など、脂肪酸ナトリウム・脂肪酸カリウムの名前がそのまま表記されているもの、「ラウリン酸、水酸化カリウム」や「オレイン酸、水酸化ナトリウム」など、脂肪酸と水酸化ナトリウム・水酸化カリウムが別々に表記されているものもあります。

無添加というと、余計なものが入っておらず、体に優しい印象がありますが、逆を言えば、洗浄成分から肌を守ってくれる成分も入っていないことになります。肌を保護してくれる成分や、潤いを保ってくれる成分は、石鹸素地100%の石鹸には入っていません。

肌の弱い方にとっては、石鹸素地100%の石鹸よりも、保護成分や保湿成分が入っている石鹸の方がよいことも多いでしょう。「無添加」という言葉に踊らされず、本当に自分に合った石鹸を探すようにしてください。

オススメ記事

スキンケア基礎講座