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頭皮の血行・ベタつき・乾燥など、抜け毛には原因に合せたケアが重要

更新日:2016.12.09
公開日:2014.11.04
ドクター画像
この記事の監修者
松下皮フ形成外科 院長 松下博明

最近は、若い人や女性にも増えている抜け毛の悩み。頭皮の血行や、乾燥・ベタつきなど、手っ取り早く解決する方法はないかと思うのが本音ですよね?ドクター監修のもと、抜け毛の悩みを解消する効果的な方法についてご紹介します。

抜け毛は頭皮環境の悪化から来る!

抜け毛は、誰しも年と共に増えるものです。しかし、高齢の方だけでなく、若い人の中にも悩む人が多いのはなぜでしょうか?

抜け毛を引き起こすもっとも大きな要因は、頭皮環境の悪化です。これには、血行不良や頭皮の乾燥、ベタつきなどがあげられます。では、このような問題は、なぜ起こるのでしょうか?

血行不良を引き起こす要因

頭皮の血行不良を起こす主な要因に、ストレスと喫煙があります。強いストレスは自律 神経の乱れを招くのですが、これが血行不良の原因となります。また、ニコチンやタールは血管の収縮を引き起こし、血流の悪化を招くとされています。髪の発育に欠かせない栄養素は血液によって運ばれるため、血行が悪くなると、髪の成長が阻まれる要因となります。

頭皮の乾燥を引き起こす要因

頭皮も皮膚であるため、古くなった角質層が剥がれ落ち、また新たな細胞が作られるというターンオーバーを繰り返しています。しかし、洗髪のしすぎなどで必要な皮脂まで取ってしまうと、頭皮が乾燥し、乾性のフケがたくさん出てくる場合があります。この症状は、特に空気が乾燥する冬場に多く見られ、放っておくと、湿疹などの頭皮トラブルを引き起こす原因となります。

頭皮のベタつきを引き起こす要因

不衛生がベタつきを招くのは当然のことですが、逆に洗いすぎても皮脂の過剰分泌によるベタつきを引き起こします。シャンプーをしすぎると必要な皮脂まで洗い流してしまいます。皮脂が少なくなると、体は頭皮を守るためにより多くの皮脂を分泌します。皮脂が過剰になることで、毛穴のつまりが誘発され、抜け毛が引き起こされると考えられています。

頭皮環境を整えて抜け毛を減らそう

頭皮環境を整えるには、炎天下では帽子を着用するなどの紫外線対策も大事ですが、何よりも毎日のヘアケアで頭皮をいたわることが大切です。特に、洗髪は毎日のことなので、アミノ酸系のシャンプーなど、できるだけ頭皮にやさしい成分が配合されたものを使用して、指のはらでマッサージするように行いましょう。爪を立てたり、ゴシゴシと必要以上の力を込めての洗髪はNGです。また、洗髪はできるだけ毎日、夜の入浴時に行いましょう。

頭皮マッサージは血行促進効果が期待できるため、毎日行うことをおすすめします。ただマッサージするだけでも効果的ですが、頭皮環境を整えるのに有効な成分が配合された育毛剤や頭皮ケアエッセンスを使うと、より高い効果が得られます。

※頭皮に良い成分については、『抜け毛対策に効果的な成分とは』を、頭皮のマッサージ方法については、『頭皮マッサージで普段から抜け毛ケアを心がけよう』をご覧ください。

外側からのアプローチと併せて、体内のケアも怠らないようにしましょう。適度な運動、食生活の見直し、ストレス解消は、抜け毛を減らすための大切なポイントです。できることから始めるようにしましょう。

※食生活と抜け毛の関係については、『抜け毛を減らすための栄養素とは』を、ストレスと抜け毛の関係については、『ストレスが抜け毛を招くとされる理由とは』をご覧ください。

それでも抜け毛が進行する場合は

頭皮ケアに努めているのに、一向に抜け毛が改善されないという場合は、ホルモンが影響している可能性があります。この場合は、男性ホルモンと結びつくことで脱毛物質(=DHT)を作り出す5αリダクターゼという酵素を阻害したり、男性ホルモンであるテストステロン自体を抑制する女性ホルモン様成分が配合された薬や育毛剤などの使用が必要となります。

※男性ホルモンの影響による抜け毛については、『男性ホルモンが抜け毛を引き起こす』を、脱毛物質の影響を緩和させる成分については、『抜け毛対策に効果的な成分とは』をご覧ください。

いつから始まるか分からない抜け毛。まだまだと思っている30代から、早めのホームケアで抜け毛を予防するという意識を持つようにしましょう。

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