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育毛を妨げる原因は頭皮の血行不良である

更新日:2016.12.09
公開日:2014.11.04
ドクター画像
この記事の監修者
アイランドタワークリニック新宿院 院長 坂本有孝

頭皮の血行を促進するための育毛剤や育毛サプリメントが存在しているように、頭皮の血行と育毛には密接な関係があります。薄毛を予防するために、血行不良を招く原因やその対策について、ドクターの監修の記事で把握していきましょう。

血行不良が薄毛を招く?

丈夫で健康な髪の毛を育てるためには、髪の毛に必要な栄養素をきちんと届ける必要があります。髪の毛は毛根部にある毛母細胞が分裂をくりかえして成長します。その毛母細胞の分裂に必要なのが、ケラチンをはじめとした栄養素です。

ケラチンとは、18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質の総称で、これは、髪だけでなく、爪や皮膚の形成にも関わる重要な栄養素です。そして、このケラチンの合成に必要不可欠なのが、亜鉛やビタミンをはじめとしたミネラルです。

これらの栄養素は、食事などで体内に摂取されると、血液により毛根に届けられます。そのため、血行不良が起こると、髪に必要な栄養素が毛根に届きにくくなるというわけです。髪の毛に必要な栄養を送る血行は、育毛にとって必要不可欠なもの。薄毛を予防するには、血行不良を起こさないことが大切なのです。

血行不良を招く原因とは?

健康にも育毛にも悪影響を与える血行不良ですが、では、この血行不良はどのような場合に引き起こされるのでしょうか?血行不良を招く原因を知ることで、その予防に務めましょう。

●ストレス
ストレスは自律神経に変調をきたすため、血管の収縮や睡眠不足、内臓の不調などを引き起こします。どれも抜け毛や薄毛を招く要因となるものですが、特に血管の収縮は、血行不良を招く直接的な原因となります。ストレスを感じている人や受けやすい人は、小まめに発散できるよう、自分に合った解消法を探しましょう。特に、ストレス解消にいいとされているのが、入浴です。短時間でも、ゆっくりお風呂につかる時間を作ることをおすすめします。

●偏った食生活
バランスの悪い食事は、ドロドロ血の原因になります。血管の中を流れる血液がドロドロになってしまうとスムーズに流れにくくなり、結果、血行不良を引き起こしてしまうのです。肉中心の食事を避け、魚や野菜を多く摂取するように心がけましょう。特に、青魚に多く含まれるDHAとEPAには、血液をサラサラにする効果があるといわれています。

●運動不足
血液は心臓から送られますが、その速度は抹消部位に行くについてれ遅くなります。そのため、抹消まで血液を十分に行きわたらせるには、その部位の筋肉の働きが必要となるのです。筋肉は、動かさなければ凝り固まってしまいます。血行不良を起こさないためには、適度な運動により筋肉を使ってあげる必要があるわけです。

特に足は、動かすことで全身に血液を巡らせるという大事な役割を担っているため、「第二の心臓」とも呼ばれています。ウォーキングなどの適度な有酸素運動は、血行を促進するための効果的な方法と言えます。

●喫煙
タバコには血管収縮作用があるため、喫煙することはそのまま血行不良につながります。禁煙は難しくても、量を減らすことを考えましょう。

ただし、頭皮の血行がよくなったからといって、必ずしも薄毛予防になるとは言い切れません。また、「薄毛が治る」わけでもありません。血行不良が原因で髪の毛の成長が妨げられていたのであれば、その改善により、髪の毛が元気を取り戻すきっかけにはなるかもしれませんが、それ以上の効果は過度に期待しすぎない方がいいでしょう。あくまでも、薄毛が進行していない健康な髪の場合に、より健康に保つための“サポート”となることを忘れないでください。

しかし、頭皮の血流が滞っているままでは、育毛剤などもその効果を十分に発揮することができません。髪の毛のことを考えるのであれば、血行不良を起こさないことが大切であることは言うまでもありません。

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