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加齢臭とアルコールの関係

更新日:2017.08.22
公開日:2014.12.26
ドクター画像
この記事の監修者
メンズスキンケア大学参画ドクター

アルコールの摂取により加齢臭が強くなるといわれていますが、その理由とはどのようなものなのでしょうか?ここではアルコールと加齢臭の関係について、ドクター監修のもと、詳しくご紹介します。

アルコールで加齢臭が酷くなる

摂取されたアルコールは体内で代謝されるとアセトアルデヒドという物質に分解されます。アセトアルデヒドのほとんどは尿として排出されますが、体内に残留したものは呼気として口臭の原因となったり、汗と一緒に排出されることで体臭の原因となったりするのです。

皮脂の中で生成されるノネナールとアルコールから生成されるアセトアルデヒドが混ざり合うことで、加齢臭をより強力なものに変えてしまうといえます。

また、アルコールは血管拡張作用や体温調節中枢にも影響を与えるものなので、汗腺活動を活発にし、発汗量を増加させます。アルコールによるアセトアルデヒドを含んだ汗はにおいも強いので、これも加齢臭を強くする原因に。

さらに、アルコールは活性酸素の増加を招く原因にもなります。飲酒によって摂取されたアルコールの90%が肝臓で代謝されます。アルコールをアセトアルデヒドに分解するのも肝臓です。そして、このアルコールを分解する時にエネルギーとして使用されるのが大量の酸素。アルコールによって酸素が消費されるため活性酸素が発生しやすくなるのです。

加齢によって活性酸素除去機能の衰えている体内にアルコールを入れることで、活性酸素はより増加し、アセトアルデヒドによる体臭も悪化。その上、皮質の脂肪酸を酸化させる原因となる過酸化脂質も増加するという負のスパイラルが生まれてしまうのです。

適度な飲酒は血行を良くし、ストレスの発散にも繋がりますが、過度の飲酒は加齢臭だけでなく内蔵機能を著しく損ねることになりかねません。

どうしてもお酒をやめられない人は…

加齢臭は気になるけど、仕事の付き合い上どうしてもお酒をやめることができないという人も中にはいるでしょう。そんな人は活性酸素によってダメージを受けた細胞を再生し、過酸化脂質の酸化を抑える作用のある抗酸化物を積極的に摂取するようにしましょう。

代表的な抗酸化物はビタミンC・Eやカロチン、カテキン、ポリフェノール、セサミノール、イソフラボンなどです。また、脂質の多いものは脂肪酸を増加させる可能性が高いので、おつまみ選びにも工夫が必要です。

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