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保湿不足は脂性肌を招く

更新日:2017.02.11
公開日:2015.04.14
ドクター画像
この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

脂性肌の人は保湿ケアの必要がないと思っているかもしれませんが、保湿不足は肌を余計にベタつかせる原因になります。今回はドクター監修のもと、肌のベタつきとうるおいの違いや肌の水分量の低下が脂性肌につながる理由を説明します。

「ベタついている肌」と「うるおっている肌」は別

脂性肌の人は、肌の乾燥よりも、ベタつきのほうが目立つので、保湿ケアをする必要はないと感じているかもしれません。しかし、ベタつきはうるおいとはまた違うものです。うるおいのある肌とは、肌表面を覆っている「角質層」に、水分がたっぷりと蓄えられていることを意味します。

男性は脂性肌が続きやすい?

皮脂の分泌を促しているのは、男性ホルモンです。このため、一般的に男性は思春期から60歳くらいまで、ずっと皮脂の分泌が活発で「脂性肌」になりやすい傾向があります。

男性の肌は水分量も少ない

男性の肌は、女性に比べて、皮脂の分泌が活発ですが、角質層の水分量がもともと少ないという性質があります。しかも角質層の水分量は、年齢を重ねるごとに低下していきます。

男性の肌にこそ保湿が必要

保湿ケアをしないでいると、それを補うために皮脂の分泌が増えることになります。皮脂の分泌を増やすことで、損なわれたバリア機能を補強しようとするのです。

肌は水分によって守られている

肌は外界に直接触れる器官なので、常に、ホコリや細菌、紫外線などといった外的刺激にさらされています。そこで、これらの外的刺激をブロックするバリアの役割をしているのが角質層です。

角質層とは?

角質層の中には、水分を抱えこんだ「角質細胞」がレンガのようにみっちりと積み重なり、これらの細胞と細胞のすき間も、セラミドなどの「角質細胞間脂質」がぴったりとつなぎ止めておくことで、肌の中に、異物が入り込むのを防いでいるのです。

皮脂とは?

もちろん皮脂も、この角質層をコーティングして、肌に滑らかさを与えたり、肌表面を弱酸性に保って雑菌の繁殖を抑えたりするなど、肌を守る役割を果たしています。けれども、バリア機能の要になるのは、角質層の水分量、つまり肌のうるおいなのです。

保湿ケアのポイントとは?

皮脂の分泌を過剰にしないためには、脂性肌の男性も、洗顔後に、化粧水や乳液を使って、保湿ケアをする習慣を持ちましょう。

化粧水の使い方について

化粧水は洗顔後になるべく早くつけることが肝心です。乾燥しやすい部位(目や口元)などから先につけていくようにするといいでしょう。なお、化粧水のつけ方については『オイリー肌のための化粧水の使い方』で紹介しているのでご覧ください。

乳液の使い方について

乳液まで使うと、余計に肌がベタつくように感じるかもしれませんが、乳液には、化粧水で与えた保湿成分を、肌にしっかりと閉じこめる役割があります。油分の少ないさっぱりしたタイプの乳液なら、ベタつきを気にせず使えるので、脂性肌に人におすすめです。乳液については『毛穴に悩む脂性肌でも乳液は必要?』で紹介しているのでご覧ください。

脂性肌こそ保湿ケアをしましょう!

脂性肌の人にこそ保湿ケアは必要な作業です。洗顔で日中の汚れを落としたら、少なくとも化粧水はつけるようにして保湿ケアを心がけてください。それが脂性肌を解消する第一歩になるのです。

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