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水いぼとは

更新日:2018.09.29
公開日:2015.04.24
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この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

水いぼ(伝染性軟属腫)は子どもが発症しやすい皮膚病です。大人も感染することがありますが、現れる症状は子どもと同じ。直径2~5mmのいぼが身体のいたるところに発症します。特別な治療をしなくても自然治癒で治るところが特徴です。

具体的な症状は?

水いぼの正式名称は「伝染性軟属種」といい、「ポックスウイルス」が病原菌。良性疾患のウイルス感染症のひとつで、子どもが発症しやすい皮膚病です。

はじめは小さなブツブツが発症し、しだいに直径2~5㎜ほどの大きさに。中央が少しくぼんで艶のあるイボになるところが特徴です。このイボを潰すと中から白い芯のようなものが出てきます。

その白い芯の中にウイルスが含まれていて、他の皮膚に触れると感染し、新たな水いぼが発症します。顔や手足など身体のいたるところに発症しますが基本的に痛みはありません。しかし脇や股など、蒸れやすい部分に発症すると痒みを伴うことがあります。

感染経路

水いぼは乳児から成人した大人にまで発症します。子どもの主な感染経路は、プールなどの公共施設。水から直接感染することはありませんが、ビート板やタオルを介して感染し、また、皮膚と皮膚が直接触れることでも感染します。大人であれば性行為が原因で水むしを招くことがあります。

治療法

水いぼは特別な治療をせずとも、自然治癒によって改善するといわれています。これは1~2年程度で身体の中に水いぼの抗体ができるから。しかし、水いぼ周辺の皮膚に発疹が起こるので痒みに悩まされることがあります。また、掻きむしることでイボが破け、ウイルスが拡散する可能性も考えられます。

水いぼを早めに治療したい場合は、皮膚科を受診することをオススメします。主に下記の治療法が施されるでしょう。

●ピンセットで摘出する
ピンセットを使用し、いぼの中にある芯をひとつひとつ取り除きます。激しい痛みを伴う場合もありますが、すぐに治り、跡が残りにくいところが長所。痛みを和らげるために、「ペンレス」や「ユーパッチ」などの麻酔テープを併用することもあります。

●液体窒素で冷凍手術する
冷たい液体窒素を使用して、水いぼが感染した細胞を凍結させて治療します。細胞を壊死させることで新たな皮膚が再生し、いぼの芯を徐々に肌表面に押し上げ治療します。治療後は、患部が腫れる場合もありますが、数日間経過するときれいに治ることがあります。

●ヨクイニンを内服する
ヨクイニンは漢方に配合される生薬のひとつで、身体の免疫力を高める抗ウイルス作用があるといわれています。痛みがまったくないところが特徴で、2~3ヵ月にかけて内服。効果が現れる人と現れない人がいる点がデメリットです。

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