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カミソリ負けしたら?自分でできるケアと応急処置について

更新日:2017.03.24
公開日:2016.11.30
ドクター画像
この記事の監修者
成城スキンケアクリニック 院長 藤本篤嗣

顔のカミソリ負けの主な原因と、すぐに始められるケア方法をご紹介します。また、カミソリ負けになってしまったときに効果的とされる外用薬であるステロイドの主な効用と注意点についてもドクター監修の記事でご紹介します。

カミソリ負けとは、カミソリによって皮膚の表面の組織が削れてしまって起こる皮膚炎と、その傷や毛穴からブドウ球菌などの細菌が侵入することで引き起こされる毛包炎(毛穴の炎症)のことを指します。口周りやあご付近に多く、皮膚のかゆみ、ひりつき、痛み、腫れが主な症状です。

多くの場合には適切なシェービングやスキンケアで改善しますが、敏感肌の人や髭の濃い人はカミソリの刺激が加わりやすいため、完治しにくいこともあります。

カミソリ負けの主な原因は身近にある

カミソリ負けしやすくなる主な原因を4つご紹介します。

シェービングフォーム不足・洗い落とし不足

シェービングフォームの量が不足していると、肌はカミソリ刃のダメージを受けやすくなります。また、シェービングフォームをきちんと洗い流さないと、ヒゲ剃り後の敏感な肌に余計な負担をかけてしまいます。

不衛生な道具・誤った使い方をしている

カミソリ刃を長い間交換していないのは危険です。カミソリが不衛生で菌の付着が多い状態だと、傷口から細菌の感染をおこしやすくなります。

ストレスや不規則な生活

ストレスや不規則な生活・偏った食事などで身体の抵抗力が下がると、ブドウ球菌などによる感染症が引き起こされやすくなります。ブドウ球菌は健康な皮膚にも生息していますが、抵抗力が落ちると繁殖しやすくなり、毛穴の炎症を起こしやすくなります。

保湿不足

カミソリ後の肌は非常に敏感。アフターケアをしないと乾燥し、肌荒れ(皮膚炎)の原因になります。また、乾燥により皮膚表面の免疫力が落ちるため細菌感染しやすくなります。カミソリ負け以外にも、肌荒れやニキビの原因になる場合もあります。

カミソリ負けを改善するためのケア方法

では、どうすればカミソリ負けを治すことができるのでしょう。基本的には、上記4点の原因を解消することで、症状は改善できると考えられます。

シェービングフォームをしっかり使い、逆剃りしない

シェービングフォームは、説明書に書いてある適正量を使用します。すでにカミソリ負けがある・敏感肌な方には、肌により負担の少ない泡状のシェービングフォームがおすすめです。ヒゲを剃り終わったあとは、しっかりシェービングフォームを洗い流してください。逆剃りは絶対にしないでください。ヒゲが濃く逆剃りしないとヒゲが剃りきれないという方は、ヒゲ脱毛も有効な手段です。

カミソリ用具は清潔に

できるだけで頻繁に水洗いもしくは消毒をしましょう。メーカーが推奨している交換期間を守りましょう。また、用具はなるべく風通しのよい場所に保管してください。煮沸などは刃の劣化につながるため、控えてください。

規則正しい生活で免疫力を高める

規則正しい生活・食生活で免疫力を高めることで、細菌に対する抵抗力が高まります。肌の炎症に効果のあるビタミンB群を積極的に摂取しましょう。ニキビができやすい人は普段からニキビのケアも重要です。ニキビに効果的な緑黄色野菜などを積極的にとり、過度の飲酒やスナック菓子、乳製品などのとりすぎを防ぐようにしてください。

ヒゲ剃り後、なるべくすぐに保湿をする

ヒゲ剃り後は、化粧水・乳液でしっかり保湿してください。保湿は洗顔後すぐに行うほうが、より効果が高まります。時間をおかず、すぐに保湿しましょう。各メーカーより、さまざまなアフターシェーブローションも販売されています。

アフターシェーブローションについて詳しくは、『アフターシェーブローションの選び方・使い方』の記事も参考にしてください。

皮膚科で適切な内服薬・外用薬の処方

カミソリ負けの症状が改善されない場合、皮膚科を受診しましょう。症状によっては、外用薬だけでなく、毛包の炎症をおさえるための抗菌内服薬を処方してもらえ、身体の外と中から症状の改善を行っていくことができます。

症状が重大・即効性を求める場合

ステロイド外用薬は、皮膚、毛包の炎症を非常に早くおさえることのできる、非常に効果が高い薬です。皮膚科で処方してもらうことができますが、一部の外用薬は薬局でも購入することが可能です。ヒゲソリ負けにステロイド外用薬を使う場合には使う部位や症状の判断が難しい上、ブドウ球菌などの感染症を悪化する可能性がありますので、皮膚科への受診をお勧めします。受診ができない場合には、市販の保湿剤(クリーム基剤)をいつもより多めに外用することで症状が改善することがあります。(ワセリンは毛包炎を悪化させる可能性がありますので、クリームをおすすめします。)また、抗生剤含有軟膏も皮膚炎が中心で、毛包炎の症状がない場合には効果がないばかりか薬にかぶれてしまうことがありますので、使用には注意が必要です。

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