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うつ病はどのように診断される?

更新日:2017/04/17 公開日:2017/04/17

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うつ病は、治療を受けなくてもおよそ半年から1年で自然に軽快するといわれていますが、回復後2年以内に再発する場合が多いことも指摘されています。回復までの期間を短縮し再発防止をはかるためにも、うつ病の診断を受け適切な治療を受けることが大切です。

まずはセルフチェックをしてみよう

心や身体の状態からうつ病が疑われるときには、早期に医療機関を受診することが大切です。しかし、受診したほうがよいのか判断に迷うときには、まずセルフチェックをしてみるのも一案かもしれません。

セルフチェック

以下の項目は、うつ病でみられる症状の例です。簡易的にチェックする目的で使用し、うつ病が疑われるときには、必ず医療機関を受診して医師の診断を受けるようにしてください。

  • 沈んだ気持ちや重たい気分になることがある
  • これまで楽しんでいたものをしても楽しいと感じられない
  • 気持ちが落ち着かない
  • 気力が湧かない
  • 何をするのも億劫(おっくう)に感じる
  • 特に、朝は無気力になることが多い
  • イライラしやすい
  • 漠然とした不安感がある
  • わけもなく涙があふれることがある
  • 身体が重だるい
  • 疲れやすい
  • 肩や首筋がひどく凝っている
  • 頭痛がする
  • 寝つきが悪い
  • 朝早い時間に目が覚めてしまう
  • 食欲が湧かず食事が進まない
  • 食事をしても味を感じない
  • 過食するようになった
  • このひと月に、著しい体重の変動(減少もしくは増加)があった
  • 物音がやけに気になる
  • 息が詰まったり胸が苦しくなったりすることがある
  • 物事をてきぱきと進められなくなった
  • 物事に集中できなくなった、集中がつづかなくなった
  • 思考力が落ちて、簡単なことでもなかなか決められない
  • 物忘れが多くなった
  • 自分の人生はつまらないものに感じる
  • 先のことに希望が感じられない
  • 自分はだめな人間のように感じる
  • 本来は意欲的で几帳面な性格だ
  • 死んでしまってもよいと考えたり、自殺することを考えたりする

病院でのうつ病の診断

うつ病の診断には問診や必要に応じて心理検査なども用いられ、診断は総合的に行われます。診断基準として、アメリカ精神医学会が提唱したDSM(精神障害の診断と統計の手引き)が広く用いられています。

DSMによる診断基準

DSMでは、症状に下記のものがみられるかを確認します。

  1. ほぼ1日じゅう、憂うつで沈んだ気持ちである
  2. 仕事や趣味など、何に対しても興味や喜びが感じられない
  3. 食欲が低下し、体重が減少した(もしくは、過食により体重が増加した)
  4. 不眠(もしくは、過眠)、朝早い時間に目が覚めてしまう
  5. 活動性が低下した(もしくは、気分が落ち着かずイライラする)
  6. 易疲労感や倦怠感があり、無気力だ
  7. 「悪いのは自分のせいだ」「自分は価値のない人間だ」と思う
  8. 思考力や集中力が低下した、効率よく進められなくなった
  9. 将来が悲観的なものに感じられ、死にたいと考える

上記の項目のうち、1もしくは2のいずれかの症状があり、それも含めて5項目以上がみとめられる場合、かつ、その症状が2週間以上にわたってほぼ毎日つづいている場合に「うつ病」であると診断するとされています。

うつを引き起こす要因を踏まえた診断

DSMなどによってうつ病であると診断されても、発症の要因となっているものや、症状の現れ方などにはさまざまなものがあります。うつ病を発症させる要因や、症状の現れ方には個人差がありますが、おおむね次のようなタイプに分類されることが多くみられます。

  • メランコリー親和型うつ病
  • 非定型うつ病
  • 双極性障害
  • 気分変調症

うつ病と診断されたら

うつ病と診断されたら、医師のもとで治療を行っていきます。

うつ病治療で重要とされるもの

うつ病の治療にあたっては、次の2つが重要だとされています。まず第一には、休息です。負担となる要素を取り除き、回復のための環境を整えていきます。第ニには、適切な薬の服用による治療です。うつ病には、脳内の神経伝達物質の働きが低下していることが大きく関わっていることがわかってきています。抗うつ薬などの薬は、神経伝達物質の代謝を正常にし、働きを回復させるうえで大変有効だとされ、うつ病の回復を促すいわれています。うつ病治療の中心は、この休息と薬物療法の2つです。

これらによる治療を進めながら、うつ病の悪化や長期化を招きやすいと判断される、性格傾向や認知、思考パターンなどが大きいとみとめられるときには、認知行動療法などの精神療法が用いられる場合もあります。

回復ステージ

うつ病は、ゆっくりと治っていく病気といわれています。一進一退をくり返しながら徐々によくなっていくという経過をたどることも多くみられます。うつ病が回復するときには次のような段階(回復ステージ)を経ることが多いようです。

  • 症状が強く現れ、休息を第一とする時期
  • 症状が緩和し、不安や焦りが軽減し始める時期
  • さらに症状の緩和がみられ、憂うつ感が軽減し始める時期
  • 徐々に意欲の回復がみられ出す時期
  • 社会復帰へと進む時期

治療にあたっては、回復ステージのどの段階にあるかを見極めるとともに、その段階に見合った治療を進めていくことが大切です。特に、回復期にあたっては、症状の緩和がみられたと思ったら再度ぶり返して悪化したように感じられることも多くあります。波線を描くように上がったり下がったりをくり返しながらも、治療を進めていくことで徐々に回復していくものだと理解し、医師と相談しながらあせらずにじっくりと治療していくことが大切です。

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