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うつ病かなと思ったら薬を飲むべき?

更新日:2017/09/01 公開日:2017/09/01

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うつ病で使用される薬は「抗うつ薬」です。この薬はうつ病の治療には欠かせない薬ですが、薬を飲むこと自体に抵抗感がある人も多くいるでしょう。抗うつ薬を使用する目的や効果を正しく理解することで、薬を使用することへの抵抗感をなくし、うつ病治療に対して前向きな気持ちになることが大切です。抗うつ薬の使用目的や効果、副作用や注意点について詳しく解説していきます。

うつ病治療で薬を使う目的とは?

「うつ病=こころの弱い人がなってしまう病気」という誤った認識をしている人も少なくないでしょう。うつ病は、家族や親しい人との死別といったような辛く悲しい出来事や、仕事や日常生活での人間関係における不安やトラブル、結婚や離婚、転勤・転職・退職、出産・育児などによる環境の変化など、こころと体に強いストレスを受けたときに発症することが多いといわれています。「こころが強い・弱い」といった精神的なことが問題となるわけではありません。うつ病になると病的に気持ちが落ち込んでしまう状態となりますが、この直接的な原因は、脳内環境がバランスを崩してしまったためなのです。

治療法として抗うつ薬が使用されます。抗うつ薬は「こころ」に作用する薬ではありません。バランスを崩した脳内環境を正常な状態に戻すための薬となります。強いストレスにより脳内の神経伝達物質が減少してしまうことでうつ病になってしまいますが、抗うつ薬を使用することでこの神経伝達物質の量を増やすことにつながります。そして、脳が活発に働くようになり、脳内環境が整うことになります。

「薬を飲んだら自分の弱さを認めることになるから飲みたくない」と、飲むことに抵抗感を覚える人もいるかもしれませんが、うつ病から回復するためには必要な薬となります。抗うつ薬の効果について正しく理解することが大切です。

うつ病で使用される薬の種類とメリット

うつ病で使用される薬は、化学構造の違いによって「三環系」「四環系」「SSRI」「SNRI」「NaSSA」などのグループに分類されます。いずれも脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)に作用します。

これらの抗うつ薬を開発された年代順に並べると「三環系→四環系→SSRI→SNRI→NaSSA」となります。従来からある三環系や四環系の薬は、新しい薬と比べて値段が安いので経済的な負担が少なく済むことがメリットとしてあげられます。新しい薬は、脳内の神経伝達物質にピンポイントで作用することになりますので、従来の薬より、副作用が少なくなるというメリットがあります。

しかし、いずれも値段や効果だけで薬の選択をすべきではないでしょう。新しい薬だからといって必ずしも高い効果が得られるわけではありません。従来の薬の方が、相性がいい場合もあります。

うつ病で処方される薬に副作用はある?

抗うつ薬には依存性はありませんが、副作用があります。これは、標的とする神経系以外の神経系に影響を及ぼしてしまうためです。飲み始めの頃は、吐き気や胃のむかつき、便秘や排尿障害などの症状が現れることが多いといわれています。その他にも、のどの渇きや眠気、めまいやふらつき、頭痛などの症状があげられます。

また、不安や焦燥、衝動性が高くなるなどといった副作用が起こる場合もあります。これは、抗うつ薬の投与の初期や増量時にみられます。比較的副作用が少ないとされているSSRIやSNRIは、子供に投与するとセロトニンの活動が活発になりすぎてしまい、攻撃的になったり自傷行為をしてしまったりする副作用が、成人より多くみられると言われています。

副作用の現れ方は、年齢や性別、健康状態、薬の投与量、薬物への感受性など個人的要因が複雑に影響します。そのため、個人差が大きく、まれに重篤な副作用が起こることもありますので注意が必要です。

薬を飲み始めても、うつ病が改善すれば止められる?

抗うつ薬は、個人差はありますが、飲み始めてから効果が現れるまでに1~2週間くらいかかります。効果が現れるより先に副作用が認められることもあります。飲み始めは少量からスタートし、徐々に量を増やしていくことになります。「なかなか効果が現れない」「副作用がつらい」などといった理由などから自己判断で服薬量を調整してはいけません。必ず医師に相談しましょう。

また、飲み続けたことで効果が現れたため、自己判断で服薬を止めることも絶対してはいけません。脳内環境を自力で整えることができるようになるまでは薬を飲まなければいけませんが、自己判断で服薬を止めてしまうと、再発のリスクが高くなると言えるでしょう。薬を飲むことを止めたいときには、必ず医師に相談しましょう。

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