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男性の脂性肌の特徴とは?

更新日:2017.04.13
公開日:2014.07.01
ドクター画像
この記事の監修者
メディカルプラスクリニック新宿 院長 林和弘

「オジサンの肌は脂ぎっている」というイメージがあるかもしれませんが、実は男性は20代でも50代でも皮脂の分泌量に大差はありません。今回は、ドクター監修の記事で男性の脂性肌(オイラー)の原因と対策を解説していきます。

脂ぎっているのは中高年男性だけじゃない

「オジサンの肌は脂ぎっている」などと言ったりしますが、皮脂の分泌が過剰なのは、中高年の男性に限ったことではありません。皮脂腺の活動は男性ホルモンによって促されるので、男性は思春期を迎える頃になると皮脂の分泌量が増えるのです。

女性の場合は20代をピークに皮脂量が減っていきますが、男性は年齢を重ねても分泌量に大きな変化がなく、そのままの量を60歳くらいまで保ち続けます。さらに、化粧品メーカーの研究によると、男性の皮脂量は女性の約3倍にも及ぶようです。そのため、男性は年齢を問わず肌がベタつきやすい傾向にあるのです。

男性の肌はベタつくのに乾いている

皮脂の役割は、肌を保護すること。皮脂と汗が混じり合ってできる「皮脂膜」が、肌の表面を覆うことによって肌に滑らかさやうるおいを与え、外部の刺激をブロックしたり雑菌の繁殖を抑えたり、内部の水分が蒸発するのを防いだりしています。

このように聞くと、活発に皮脂が分泌されている男性の肌は皮脂膜によってしっかりとガードされ、十分なうるおいを保てているようなイメージが湧きます。しかし、実は残念ながら実際の男性の肌はうるおっているとはいえません。なぜなら、もう1つのバリアである「角質層」が乾燥しがちだからです。

角質層は肌の一番外側にある層で、たっぷりと水分を抱えこんだ「角質細胞」がレンガのように整然と積み重り、その隙間を「角質細胞間脂質」がピッタリと埋めることで角質層自体がしっかりと水分を保持しています。それにより、バリア機能を保っているのです。

しかし、男性の角質層は女性に比べて角質細胞の面積が小さいため、水分蒸散量が2倍以上多く(保水力が低い)、水分量は半分以下しかありません。このため男性の肌は、べたついているのに保水力が低く肌を守るバリア機能も十分でないといえます。

男性の脂性肌はギラついて見える

このように男性は女性に比べて肌の状態が悪い傾向にありますが、自分の肌ケアを注意して行う人が少なく、過剰に洗顔をしたり、保湿ケアやUV対策を怠ったりしがちです。その結果、肌が荒れてザラザラした質感になり肌色もくすんでしまいます。そしてザラザラしてキメが粗い肌に光が反射するとギラついて見えるので、余計に脂っぽく見えてしまうのです。

また、男性は若くても中高年でも皮脂の分泌量にさほど違いがないのに中高年の方が脂ぎった印象を持たれてしまうのは、年齢を重ねるにつれて肌のくすみやザラつきが進むことにより、ギラつきが目立ちやすくなるからです。

男性が脂性肌になってしまうのは、体質的にある程度仕方のない部分もありますが、だからといってギラギラして脂っぽく見るのは嫌なものです。ギラつきを改善するために、しっかりと保湿ケアをしていきましょう。

男性の正しいスキンケア

女性よりも保水力が低い男性の肌には、どのようなケアをすればよいのでしょうか。ポイントは先ほどから指摘する「保湿」です。ただし、この保湿のスキンケアを間違った方法で行うと、さらに乾燥を進めてしまうケースがあります。男性は、化粧水を塗ればスキンケアが完了していると考える傾向にあるようです。

しかし、化粧水だけでは保湿をすることはできません。なぜなら、化粧水を塗布した後、保湿剤(乳液や美容液など)を使いフタをしなければ、水分は肌表面から蒸発するためです。結果として、肌に浸透していかず乾燥を招いてしまいます。保水も保湿も1つでできる、オールインワン化粧品なら忙しい人にもおすすめです。できるだけやさしく毎日使い続けましょう。

男性の正しい保湿方法については、『間違えるとカサカサに!?男の正しい保湿方法とは』をご覧ください。

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