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虫刺されによるアレルギーについて

更新日:2017.06.07
公開日:2014.08.21
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この記事の監修者
すがわら皮膚科クリニック 院長 菅原由香子

虫刺されでかゆみが出るのは、じつは体のアレルギー反応によるものです。すなわち、人は誰しも、虫アレルギーを持っているということです。中には、このアレルギー反応が過剰で、ただかゆい、というだけではなく、様々な症状が出てしまう人もいます。

虫刺されでアレルギー!?

虫刺されでかゆみが出るのは、じつは体のアレルギー反応によるものです。すなわち、人は誰しも、虫アレルギーを持っているということです。中には、このアレルギー反応が過剰で、ただかゆい、というだけではなく、様々な症状が出てしまう人もいます。

日本で有名な虫アレルギーとしては、蚊アレルギーと蜂アレルギーがあります。いずれも症状の出方がまったく異なりますので、以下でそれぞれ詳しく解説していこうと思います。

蚊アレルギーとは

前述の通り、蚊に刺されてかゆみが出るのは、アレルギー反応によるものです。蚊が刺した時に注入する唾液に対してアレルギー反応が起きているのです。

このアレルギー反応には2種類あり、即時型反応と遅延型反応があります。即時型反応は、刺された直後からかゆみ、腫れ、発赤が起こります。殆どの人は、この即時型のアレルギー反応が当てはまるはずです。

対して、遅延型反応は、刺された翌日以降に、かゆみ、腫れ、発疹、水疱などが起こり、2週間たってもかゆみが収まらない場合もあります。最悪の場合には、全身にじんましんや発熱が起き、死に至るケースも報告されています。

重度の蚊アレルギーの人は、蚊が発生する季節には抗アレルギー剤を内服し、必要に応じてステロイド薬を使用します。一番は蚊に刺されないようにすることですので、蚊取り線香や虫除けスプレーを使い、ボウフラの住処となる水たまりを作らないようにするなど、家の周りに蚊が発生しないような対策が必要となります。

命の危険性がある蜂アレルギー

蜂に刺されることによりアレルギー反応が起こる蜂アレルギーも、よく知られる虫アレルギーです。アナフィラキシーショックという言葉を誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

蜂に初めて刺された時は、痛みや腫れ程度の軽いアレルギー反応ですむことが多いのですが、この時、体内で蜂の毒に対する免疫が形成されます。同じ蜂にもう一度刺された時、この免疫作用が過剰に反応し、全身のじんましんや発熱・嘔吐・寒気といった症状から、呼吸困難・血圧低下・意識障害といった強いアレルギー反応として現れます。これをアナフィラキシーショックと言います。

日本でアナフィラキシーショックを起こす毒を持つ蜂は、スズメバチとアシナガバチです。もし一緒に行動している人がこれらの蜂に2回刺されてしまい、アナフィラキシーショックを起こしたら、すぐに安静にして気道確保を行い、救急車を呼びましょう。

スズメバチやアシナガバチに刺されたことのある人は、アナフィラキシーショックを抑えるためのエピネフリンの注射を携帯している可能性があります。通常であれば、医師の指示がなければ注射は行えないのですが、アナフィラキシーショックを起こした場合は特例として注射が許可されています。もしエピネフリンの注射があるのであれば、119番をした時に申し出て、指示を仰ぎ、注射を行って救急車の到着を待ちましょう。

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