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口のまわりが真っ赤に。なぜ山芋を食べるとかぶれる?

更新日:2017.03.29
公開日:2015.08.14
ドクター画像
この記事の監修者
松林景一美容クリニック天神 院長 松林景一

山芋を食べると、口のまわりがかぶれやすいのは、どうしてなのでしょうか?また、山芋以外にも、かぶれやすい食べ物はあるのでしょうか?今回は、ドクターの監修のもと食べ物(野菜・果物)によるかぶれについてご紹介していきます。

山芋を食べて口のまわりがかぶれた!

すりおろした山芋を食べると、口のまわりがかぶれて、赤くなったり、かゆくなったりすることがあります。ここでは山芋とかぶれの関係についてみていくこととします。

かぶれは「接触性皮膚炎」という

かぶれは、正式には「接触性皮膚炎」といい、触れたものによって、肌が刺激されることで起こります。接触性皮膚炎には、いくつか種類があります。

  • 刺激性接触皮膚炎:山芋のように刺激のあるものに触れることで、誰にでも起こりえるタイプです
  • アレルギー性接触皮膚炎:特定の物質にアレルギーを持っている人だけに起こるタイプです

刺激性接触皮膚炎を起こしやすい食品

山芋にかぶれは「刺激性接触皮膚炎」に含まれます。山芋以外にも刺激性接触皮膚炎を引き起こしやすい食品を確認します。

山芋、キウイ、パイナップルなど

山芋にはシュウ酸カルシウムが含まれます。シュウ酸カルシウムは「針状結晶」といって、結晶が針のように細く尖った形をしています。山芋を食べると、それが刺さって肌が刺激されるので、かぶれが生じます。シュウ酸カルシウムは、山芋だけでなく、キウイやパイナップル、アロエなどにも含まれています。

桃、筍

桃や筍も、表面についている毛によって肌が刺激されるので、刺激性接触皮膚炎を起こすことがあります。

アレルギー性接触皮膚炎を起こしやすい食品

接触性皮膚炎には、特定の物質にアレルギーを持っている人だけに起こる「アレルギー性接触皮膚炎」もあります。アレルギー性接触皮膚炎を起こしやすい代表的な食べ物(野菜・果物)には、次のものがあります。

マンゴー

マンゴーに含まれる「ウルシオール」という物質によって起こります。また、マンゴーでかぶれる人は、カシューナッツや漆、イチョウの葉、銀杏などでもかぶれる可能性があります。

ニンニク、玉ねぎ

包丁で刻んだときに発生する「アリシン」という物質によって起こります。調理師など、大量に扱っている人にアレルギー反応が出やすいといわれています。

レタス、サラダ菜

レタスやサラダ菜などの切り口から出る白い「乳液」が原因物質です。栽培農家や販売業者、調理師など、大量に扱っている人に起こりやすいといわれています。

かぶれを抑えるには?

かぶれの原因によって抑え方は変わります。山芋の場合と、アレルギー性の場合に分けて確認をします。

山芋のかぶれの場合

これらのものを食べて、口のまわりがかぶれたときは、水やお湯で、ていねいに洗い流しましょう。また、シュウ酸カルシウムの結晶は酸で溶けるので、山芋をすりおろしたりして、手がかぶれたときなどは、酢やレモン汁などで洗うと、かゆみを早く和らげることができます。

アレルギー性の場合

アレルギー性接触皮膚炎の場合は、まずは原因物質を特定することが肝心です。そして、これを避けるようにしましょう。また、症状を和らげるならステロイド外用薬などの塗り薬や、抗ヒスタミン剤の服用が効果的なので、医師の指示のもとに使用しましょう。

山芋のかぶれの正体はシュウ酸カルシウム!

山芋のかぶれはシュウ酸カルシウムという物質によって生じています。もし、かぶれが起きてしまったら水やお湯でていねいに洗い流すといいでしょう。

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