美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

保険が適用される?皮膚科で処方されるニキビ薬「過酸化ベンゾイル製剤」

更新日:2016.12.09
公開日:2015.12.26
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

過酸化ベンゾイルはアメリカでは主なニキビ治療薬として使われていますが、日本ではまだまだ耳慣れない薬品です。ここではドクター監修の記事で、過酸化ベンゾイルの特徴やニキビへの効果、また使用上の注意について解説します。

「過酸化ベンゾイル」は日本ではあまり一般的ではないため耳慣れない成分ですが、アメリカ合衆国ではニキビの治療の主役として使われています。過酸化ベンゾイルの特徴やニキビ薬としての効果について解説します。

過酸化ベンゾイルってどんな薬?

過酸化ベンゾイルは、アメリカ合衆国ではニキビ治療において第一選択に挙げられ、ベンゾイル・パーオキシド(BPO)とも呼ばれる薬品です。強い殺菌作用、ピーリング効果、乾燥促進作用があり、肌に塗ると酸素を出します。そのため、空気を嫌う嫌気性のアクネ菌を殺菌することができます。刺激が強く、ピーリング効果もありますので、炎症を起こした赤いニキビには適していませんが、白ニキビや黒ニキビの治療には大きな効果が期待できます。

なぜ、過酸化ベンゾイルが角栓にいいか

思春期のニキビと違って大人の肌にできるニキビは、角質層が硬くなって柔軟性が失われることで角栓が毛穴を詰まらせて発生するケースが多いです。過酸化ベンゾイルは、硬くなった角質層を溶かすピーリング作用があるため、ニキビの発生をダイレクトに防ぐことができるのです。また、角栓も同様に溶かすため、できたばかりのニキビ(微小面皰)を取り除く効果もあります。

過酸化ベンゾイルは、ニキビの治療や予防に高い効果がある薬品ですが、刺激がやや強いために敏感肌の方が使用すると肌に腫れやかゆみを生じる可能性があるので、注意が必要です。また、国内では未認可であったことから、アメリカ合衆国からインターネットなどを通じて個人輸入をするケースがあるようですが、購入は絶対にしないでください。過酸化ベンゾイルには副作用も認められていますので、自己判断での使用は禁物。必ず医師や薬剤師の判断の下で使うようにしてください。

オススメ記事

スキンケア基礎講座