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AGA(男性型脱毛症)治療の病院の選び方

更新日:2017.07.11
公開日:2017.07.11
ドクター画像
この記事の監修者
ゴリラクリニック総院長 稲見文彦

AGAの症状はさまざまで、治療法にも種類があります。どのような治療方法を選択すればいいのでしょうか。さらにどのような医療機関を選べばいいのか、悩みは尽きません。ドクター監修の記事で解説します。

AGAとは

簡単にAGAとは何か、おさらいしておきましょう。 AGAとは男性型脱毛症のこと。男性ホルモンの一種、DHTが原因とされています。DHTの産生には遺伝が関与しており、思春期以降に発症することが多く、早ければ10-20代から、多くは30代以降の男性がAGAに悩んでいます。

進行度によって最適な治療法も変わる

GAの進行度は7段階に分類されています。一般的には頭頂部が薄いO型、剃り込みが上がっていくM型、その両方のMO型などと呼ばれます。

初期段階であれば内服薬や外用薬だけで、進行を遅らせたり止めたりすることが可能です。中程度になれば内服薬や外用薬の他に注入療法も検討した方がよいでしょう。重度のAGAであれば植毛など手術も必要になるかもしれません。 つまり、進行度が軽い方が治療法も手軽になるということです。

医療機関選び

前述の通り、症状によって治療法が異なるため医療機関選びも重要になります。フィナステリドやミノキシジルといった治療薬は非常に一般的で、多くの病院が取り扱っています。しかし、保険適応外なため一般病院では入手できないことも。自由診療を行っている美容外科や美容皮膚科で相談するのがよいでしょう。AGA専門のクリニックであれば確実です。

注入療法を行っている病院も増えてきていますが、一般病院で行っている医院は限られています。美容外科や美容皮膚科であればさまざまな注入療法を行っているでしょう。しかし、種類がありすぎて迷ってしまう場合は担当医と相談のうえ、治療を受ける病院を決めるのが大事です。

植毛は専門的な知識や技術が求められるため、受けられる病院は限定されます。傷が残る、ダウンタイムがある、費用も高額などのデメリットもあるのでよく相談することをおすすめします。

AGAの治療法とは

AGAの治療について、もう少し掘り下げてみましょう。

治療薬(内服、外用)

もっとも有名なのがプロペシア(フィナステリド)とロゲイン(ミノキシジル)の2つです。この2つはAGA治療ガイドラインにおいて最高ランクAの推奨度を得ています。フィナステリドは5α還元酵素を阻害しDHTの産生を抑え、これによりヘアサイクルを正常化させます。ミノキシジルは毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化させるといわれています。進行度に問わず使用できますが、VI度やVII度のAGAには効果も限定的のようです。近年、フィナステリドより強力なデュタステリドも登場し、内服治療は一層効果的になりました。

通常、ミノキシジルは外用薬として用いられますがクリニックによっては内服薬として処方することもあるようです。内服タイプのミノキシジルについては賛否両論があるようですが、女性でも使えること・フィナステリドで効果が乏しい人にも使えるといった長所もあります。

注入療法

ここ数年、注目されているのが注入療法です。代表的なのがHARG療法で、脂肪幹細胞を培養する際に抽出される特殊なタンパク質を頭皮に注入することで「発毛」を可能にした治療法です。他にもさまざまな製剤が登場しており、今後が期待される治療法の一つです。

植毛

前述のAGA治療ガイドラインにおいて、Bランクという高い評価を受けている方法が植毛です。後頭部の毛包はDHTの影響を受けにくいため、それを採取して気になる部位に移植すれば、生着して薄毛を根本的に解決することが可能です。フィナステリドやミノキシジルの効果が乏しい人に対して有効な手段である一方、特殊な技術を要する手術なため行っている施設が限られる、傷が残る、費用も高額になりがちという難点があります。また、ロボットを使った植毛技術も近年登場し、依然として植毛による治療法にも注目が集まっています。

まとめ

AGA治療を行っている病院は増えています。医学的根拠の少ない治療法や育毛剤に大金を払う時代は、とうに終わったと言えます。しかしながらAGA治療は発展途上で、完治させる方法はまだ登場していません。再生医療がAGA治療に応用される日も、そう遠くはないはず。これからのAGA治療に期待しましょう。

また、医療機関選びも大切です。AGA治療は「継続は力なり」で、長く続けることが重要です。値段だけにとらわれず、信頼できるクリニックや医師を見つけることがAGA治療のキーポイントでもあります。できる限り色々な病院に足を運び、ご自身の目と耳を頼りに病院選びをするのが一番です。

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