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唇を薄くする美容整形とは

更新日:2017.04.26
公開日:2017.04.29
ドクター画像
この記事の監修者
植村美容外科 院長 植村元貴

厚い唇にコンプレックスを持っている人は、美容整形手術を受けることで、唇を薄くすることができるといわれています。どのような美容整形手術で、唇を薄くすることができるのかについて、ドクター監修の記事で解説します。

唇が薄いか厚いかで、他者へ与える印象には違いがあるといわれています。唇が薄いと知的な印象を持たれることが多く、唇が厚いと情熱的な印象ややさしい印象を持たれることが多いといわれています。また、薄い唇は、薄幸な印象を持たれることがあり、厚い唇は、だらしない印象を持たれることがあるとされています。しかしながら、分厚すぎる唇は「たらこ唇」と呼ばれることがあり、薄い唇に憧れている人もいるでしょう。分厚い唇を薄くするには、どのような方法があるのかみていきましょう。

美容整形で唇は薄くできるの?

分厚い唇は、美容整形手術を受けると薄くすることができます。薄い唇にする美容整形手術では、口を開いたときに、ひび割れが起きにくいように、唇の内側にある湿っている粘膜の余分な組織を、レンズ状に切除して唇を薄くして形を整えていきます。普通の皮膚に比べて、粘膜は高い修復力があるので、比較的に早く傷口が治るといわれています。

どのような手術をするの?

薄い唇にする美容整形手術は、唇の状態と、本人の望む唇の形状を考慮して、手術する部位を決定します。薄い唇にする美容整形手術は、必ず上下の唇で行わなければいけない訳ではありません。上唇だけ手術で薄くしてもいいですし、下唇だけを薄くすることも可能です。バランスの整った、もっとも美しい唇といわれている唇の厚みの比率があります。それは、上唇が3から4に対して下唇は5という比率です。上唇対下唇は、3から4対5が、唇の黄金比率と考えられています。

この黄金比率を参考にして、上唇か下唇のどちらか一方だけ、または、両方の唇に手術を受けてもいいですし、憧れている唇に近づけるために、切除部位を増やして全体的に薄い唇にすることは可能ですし、切除する部位を減らして、少しだけ薄くしたり、やや厚めの唇にすることもできます。切除する部位を増やせば増やすほど、唇を薄くすることが可能ですので、理論上はどこまででも唇を薄くすることができます。しかしながら、美容整形手術で薄くした唇を、再び元の厚さの唇に戻すことは普通はできませんので、美容整形手術でどの程度まで唇を薄くするのかは、手術前のカウンセリングで医師としっかりと相談して決めましょう。

薄い唇にする美容整形手術は、口唇縮小術(または口唇形成術)と呼ばれています。一般的な口唇縮小術の流れは、まず、カウンセリングを受けます。次に、切除する部位をデザインします。そして、局所麻酔を行ってから、手術を行います。切除する部位は、常に唾液で濡れている口腔内の部位であるウェットリップと唇の表面の他者から見える乾いている部位のドライリップの境界あたりです。他者からは見えにくいウェットリップの切除を多く行うことで、傷跡が目立ちにくくなります。30分~60分程度の時間で口唇縮小術は終わり、入院の必要はありません。そして、手術後の経過に合わせますが、7日前後で抜糸を行います。

注意点はある?

手術を受けた直後は、局所麻酔などの影響もあり、腫れがあらわれ、場合により内出血が出ることがあります。個人差はありますが、腫れが引くのに5日から7日程度、内出血が引くのに1~2週間かかります。また、局所麻酔は、手術後2時間から3時間程度経てば効果が失われますので、普通に喋れるようになります。ですから、マスクを着けるなど腫れを隠しておけば、他者に手術を受けたことを知られることなく、出勤や通学をすることができるといわれています。しかしながら、マスクを着けたままではいけない職場環境や学校の環境などの場合であれば、手術を受けたことを知られたくなければ、抜糸が終わるまでは、仕事や学校は休んだ方がよいと考えられています。抜糸が行われる頃になれば、強い腫れは治まっており、傷跡もほぼ目立たなくなっているでしょう。

抜糸が終わるまでは、傷口に負担をかけないために、カラオケで歌うなど口を大きく開けることは控えておいた方がよいと考えられています。局所麻酔が切れていれば、食事をしても大丈夫ですが、抜糸を行うまではからいものや酸っぱいものは避けた方がよいでしょう。歯磨きの制限はクリニックにより異なりますが、抜糸までは低刺激性のうがい薬やイソジン液などでのうがいで済ましていただくことが多いです。また、入浴については腫れているときは長湯をしないように程度の制限を設ける施設が多いでしょう。

通常、傷の位置は口を閉じた時には見えない場所になります。傷はしばらく硬くなったり引きつった感じがしたり、触った感じが鈍かったりしますが、やがて軽快していきます。厳密に言うと完全に治るのには3~6か月かかります。最初のうちは傷に負担をかけないように気をつけましょう。

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