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EDの原因で多いのは?

更新日:2017.09.01
公開日:2017.09.01
ドクター画像
この記事の監修者
医療法人社団医精会 マイシティクリニック院長 平澤精一

勃起しない状態がED(勃起不全)ではありません。EDの医学的な定義は「セックスにおいて正常な勃起が得られず、満足な性交が行えない状況」をいいます。ここでは、EDの原因として多いストレスを中心にドクター監修の記事で解説します。

勃起しないだけでなく、勃起するまでに時間がかかったり、硬さが十分でなかったり、挿入中に萎えてしまうなどの状況もEDだといわれます。つまり、男性側の理由でセックスが完了しない場合はEDとなります。その原因の多くがストレスだといわれています。

EDの種類について

EDの種類には年齢によるものもありますが、大別して4つに分けられます。

心因性勃起不全(しんいんせいぼっきふぜん)

ストレスが主な原因といわれています。緊張からくるプレッシャーや疲労などの心理的な要因が原因となっているものをいいます。

器質性勃起不全(きしつせいぼっきふぜん)

高血圧、糖尿病、脂質異常症や男性ホルモンの低下などが理由で起こるEDです。外傷や手術後の影響などで起こるEDもこれに含まれます。

混在性勃起不全(こんざいせいぼっきふぜん)

心因性勃起不全と器質性勃起不全の原因が混在したEDです。原因の特定が困難といわれています。

その他

抗うつ剤、高血圧治療で使われる降圧剤などの医薬品の副作用によってEDになることもあるとされています。

ストレスが引き起こすED

ストレスを引き起こす要因はいくつもあります。その中でもっとも身近なのが、仕事や家庭内の問題などからくるストレスです。ストレスは長期化することで生活習慣病を引き起こす可能性があり、EDもストレスの影響で起きる生活習慣病のひとつといえるでしょう。

ペニスは脳の性腺刺激ホルモンと精巣のテストステロンの分泌によって勃起します。ストレスが起きると、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが分泌され、この影響でふたつのホルモンの分泌が抑制され、性欲が抑制されたり、勃起する力が弱まっていきます。ストレスを受けることでペニスを勃起させるメカニズムが弱くなり、EDの原因となります。これらの症状は、継続的に受けているストレスだけとは限りません。突然襲ってくるストレスでも勃起不全、性欲減退といったEDが起きることがあります。これは、勃起に強い関連性をもつ自律神経(交感神経)が混乱し、ペニスの勃起に大きな影響をあたえるためといわれています。

現代病のストレスが原因に

ITの急激な進化により、コンピュータに弱い人や苦手とする中高年の方がストレスと感じることが多くなっているといわれています。ITへの苦手意識は、コンプレックスにもなり、「仕事ができない人」「無能」という評価への恐怖心にもつながっていきます。これによって、動悸や息切れがおこったり、肩こりなどが起こり、自律神経失調症やうつ病を併発する可能性もあります。神経系の機能が低下することでEDになる可能性も大きくなるといわれています。

結婚生活のストレスが原因に

新婚EDの要因に、初夜への恐怖感、過去に行ったセックスのトラブルや仕事からの抑圧があります。また、結婚生活が長い夫婦でも、妻からの長期的な抑圧や妻の不倫などからEDになる可能性が指摘されています。新婚でEDの場合は、性交経験がなかったり、少ない男性に多くみられるといわれています。一度失敗してしまうことで不安が生じ、条件反射的にEDになることがあります。

新婚EDでは妻が絶望して、セックスに非協力的になり、セックスレス夫婦になる可能性があります。これが原因で不妊症になることも指摘されています。

前立腺がEDの原因となることも

前立腺からは精子に栄養をあたえる前立腺液が分泌されます。前立腺が大きくなる前立腺肥大症になると、その治療の段階でEDになる可能性があります。逆に、EDの治療によって前立腺肥大症が改善することもあります。EDの治療にはPDE-5という酵素を阻害する治療薬が用いられますが、この薬に前立腺の平滑筋が弛緩させる作用があるためです。

ストレス、うつ状態、性機能障害の関係

これまでは、ストレスやうつ病がEDの原因であるというのが定説でした。しかし、近年の研究ではストレス、うつ病、EDは同時に起きることがわかってきました。これにより、軽いうつ状態でのEDはカウンセリングや薬の服用などで心身が回復する可能性が高くなりました。

ストレスをためないことがEDの特効薬

現代社会において、ストレスを貯めないようにすることは不可能です。しかし、EDやうつ病などの原因がストレスであるとするなら、ストレス対策は軽視できません。ストレスを感じなくすることは無理でも、発散することは可能です。身近なところから、十分に休養をとって趣味に打ち込むなど、ストレスの発散を心がけましょう。

EDは、本人だけでなく夫婦間の問題にも発展しかねません。原因を知ることが大切な第一歩となります。病院に行くのは勇気が必要かもしれませんが、EDの疑いがあるときは思いきって受診することをおすすめします。また、周囲の人とコミュニケーションをとることも大切です。男性機能の復活は、EDの悩みを解消してくれるだけでなく、仕事や家庭での自信をとりもどす、大きなきっかけになるはずです。

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