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育毛シャンプーの使い方

更新日:2017.11.08
公開日:2017.11.09
ドクター画像
この記事の監修者
青山セレスクリニック 理事長 元神賢太

抜け毛や薄毛が気になっても、クリニックなどを受診するほどではないので、手軽に自分でケアしたいという方も多くいると思います。そのような場合に有用な育毛シャンプーについて、ドクター監修の記事で解説します。

髪のボリュームが気になる場合には、専門の医療機関を受診したり育毛剤を試してみたりといくつかの対策があげられますが、なかでも手軽なものとして「育毛シャンプー」があります。ここでは、抜け毛などが気になる方に向けて、育毛に効果があるとされるシャンプーの種類や正しい使い方などについて詳しくご紹介していきます。

育毛シャンプーの種類

はじめに、シャンプーの中で育毛に効果があるのはどのような種類なのか確認してみましょう。

アルコール系

シャンプーには大きく分けて3つの種類がありますが、市販されているシャンプーの大半が「高級アルコール系シャンプー」と呼ばれるものです。ここでいう「高級」は高品質で高価なアルコールが使われているという意味ではなく、アルコール分子内の炭素数が多いということです。泡立ちがよく洗浄力も高いのですが、刺激が強いため育毛にはあまり適していないとされています。

石けん系

天然成分の油脂・脂肪酸を使って作られた界面活性剤を含んでいるのが「石けん系シャンプー」です。石油をベースとした高級アルコール系シャンプーに比べて刺激が少なく安全だとされていますが、洗浄力が強く、使い方によっては皮脂を過剰に洗い落としてしまうことがあるため、育毛を目的として使用する場合には注意が必要です。

アミノ酸系

育毛に効果があるという触れ込みで販売されているシャンプーのほとんどはこの「アミノ酸系シャンプー」です。もともと髪や頭皮はタンパク質から作られていますが、このタンパク質はアミノ酸からできています。そのため髪や頭皮へのダメージが少なく、皮脂を落としすぎないという効果が得られます。洗浄力は他の種類のシャンプーより落ちますが、育毛に適した種類だと言えるでしょう。

育毛シャンプーのメカニズム

続いて、育毛シャンプーの仕組みについて見ていきます。まず前提として、育毛シャンプーには育毛効果そのものはありません。髪の発育を促すために、頭皮の環境を改善するのが目的です。頭皮に皮脂が多く付着していたり、反対に乾燥してうるおいが失われていたりすると抜け毛の原因になり、新しい髪も生えにくくなってしまいます。こういった状態を防ぎ、育毛に適した頭皮環境を整えるのが育毛シャンプーの役割です。直接的に発毛を促す成分が配合されているわけではないということを理解しておきましょう。

間違った育毛シャンプーの使い方

次に、よく誤解されがちな誤ったシャンプーの使い方を紹介します。

熱いお湯で洗う

頭皮を清潔に保とうと、熱いお湯で髪を洗うことは厳禁です。先にも書いたとおり、頭皮環境の改善には清潔さも必要ですが、皮脂を過剰に落としてしまうことも避けなければなりません。皮脂は外部の刺激から頭皮を守るバリアの役割を果たしているので、熱いお湯を使って皮脂を落としすぎると頭皮のトラブルを引き起こし、結果的に抜け毛が進行してしまうようです。

ゴシゴシと強く洗う

育毛には頭髪の汚れは禁物とばかり、爪を立てて荒っぽくゴシゴシとシャンプーしている人も多いと思いますが、これは頭皮を傷つける原因になります。頭皮がダメージを受けると肌が傷み、育毛には逆効果。また、強く頭を洗うと必要な皮脂まで失われてしまうため、前述のように頭皮のバリアが弱まり、頭皮環境を悪化させる可能性があります。

濡れたままで置いておく

ドライヤーを使用すると髪や頭皮にダメージが与えられる気がするので使わないという人がいるかもしれませんが、髪を濡れたまま放置しておくと細菌が繁殖して頭皮に悪い影響を与えます。また、髪が濡れたまま睡眠をとると枕や布団との摩擦で髪が傷つき、キューティクルが損なわれるおそれがあります。シャンプー後に髪を濡らしたままにすることは避けましょう。

正しい育毛シャンプーの使い方

最後に、正しい育毛シャンプーの使い方を見てみましょう。

ぬるま湯を使う

間違ったシャンプーの使い方でも述べたとおり、熱いお湯を使ってシャンプーすると必要な皮脂まで失われてしまうので、ぬるま湯で洗うように心がけてください。いつも熱いお湯で洗っていた場合は少し不安になるかもしれませんが心配はありません。「少しぬるすぎるかな」というくらい思い切って水温を下げてシャンプーするようにしてください。

毛髪・頭皮を洗い流しておく

また、シャンプーの前に髪をしっかりと洗い流しておくことも大切です。毛先、真ん中、根本の順番にブラッシングをして髪のもつれを解いておいてから、ぬるま湯で髪全体を濡らします。髪の汚れをはじめに洗い流しておくことで、シャンプーの泡立ちがよくなり、皮脂や頭皮の汚れを浮き上がらせ、きっちりと洗い落とすことができます。

優しく揉む

こちらも間違ったシャンプーの使い方で述べましたが、髪や頭皮は強く洗ってはいけません。爪を立てるのではなく、指のお腹部分をしっかりと使って、優しくマッサージするような要領で頭皮をもみながら洗いましょう。そうすることで、頭皮がダメージを受けるのを防ぐことができるのと同時に、頭皮の血行を促進するので育毛効果が期待できます。

しっかりとすすぐ

しっかりとシャンプーができていても、シャンプー剤が残ってしまっていては効果を得られなくなってしまいます。シャンプー後のすすぎは時間をかけて入念に行ってください。トリートメント剤を使用したときも同様にきちんとすすぎましょう。

きちんと乾燥させる

シャンプーが終わったら、しっかりと髪を乾燥させましょう。先ほどご紹介したとおり、髪を濡れたまま置いておくのは厳禁です。ドライヤーを使って十分に乾かしてください。ただし、ドライヤーの吹き出し口を髪に近づけ過ぎたり、同じ部分に長時間当て続けたりすることは避けてください。20cmくらい髪から離し、当てる位置を変えながら乾かしましょう。

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